技術

LLMの進化を振り返る 2022-2026 年表

2022年11月30日のChatGPT公開を「LLM元年」の起点として、主要LLMとAI開発ツールの進化を年表形式でまとめています。
日付は原則、各社の公式発表(現地時間)ベースです。

LLM年表(総覧)

2022年

日付イベント概要
11月30日ChatGPT公開GPT-3.5ベース、LLM時代の幕開け

2023年

日付イベント概要
2月1日ChatGPT Plus発表月額$20のプレミアムプラン
2月6日Google Bard発表Geminiの前身
2月7日Bing Chat発表Microsoft参入、後のCopilotに
3月Cursor公開VS CodeフォークのAIネイティブエディタ
3月14日GPT-4公開マルチモーダル対応、大幅な性能向上
4月Anthropic Claude一般公開GPT-4の対抗馬として注目
7月12日xAI設立Elon MuskによるOpenAI対抗
7月18日Llama 2公開オープンウェイト、商用利用可
9月27日Mistral 7B小型ながら高性能、Apache 2.0
11月3日Grok発表X Premium+向けベータ
11月6日GPT-4 Turbo / DevDay128Kコンテキスト、GPTs発表
12月6日Gemini 1.0発表Google DeepMindの次世代モデル
12月11日Mixtral 8x7BオープンMoEの先駆け

2024年

日付イベント概要
1月10日GPT Store公開カスタムGPTのマーケットプレイス
2月21日Gemma公開Googleのオープンモデル
3月4日Claude 3ファミリーHaiku/Sonnet/Opus、GPT-4超えを主張
3月17日Grok-1オープンソース化Apache 2.0、314B MoE
4月18日Llama 3公開8B/70Bパラメータ
5月13日GPT-4o公開マルチモーダル統合、高速化
6月20日Claude 3.5 SonnetClaude 3 Opusを上回る性能
7月23日Llama 3.1405Bで初の「フロンティア級」オープン
8月Grok-2画像生成対応
9月o1発表推論特化モデルの登場
9月xAI Colossus稼働H100 10万基を122日で構築
9月19日Qwen 2.5ローカルLLMの定番シリーズに
10月22日Claude 3.5 Sonnet更新コーディング性能大幅向上
11月25日MCP発表LLMと外部ツールをつなぐ標準プロトコル
12月ChatGPT Pro月額$200、o1無制限アクセス
12月11日Gemini 2.0 Flash速度と性能の両立
12月26日DeepSeek-V3低コスト学習の巨大MoE

2025年

日付イベント概要
1月20日DeepSeek-R1公開o1級推論をMITライセンスで公開、市場に衝撃
2月17日Grok 3Thinkモード搭載、Arena初のElo 1400超え
2月24日Claude 3.7 Sonnet / Claude Codeハイブリッド推論+CLIエージェント(プレビュー)
3月25日Gemini 2.5 Pro Experimental推論・コーディング強化
3月28日xAIがXを買収持株会社に統合
4月5日Llama 4公開Scout/Maverick、評価は伸び悩む
4月29日Qwen3公開ハイブリッド思考、Apache 2.0
5月22日Claude Opus 4 / Sonnet 4Claude Code一般提供、エージェント時代へ
6月17日Gemini 2.5 Pro/Flash GA一般提供開始
6月25日Gemini CLIオープンソースターミナルツール
7月9日Grok 4 / 4 Heavyネイティブツール使用、マルチエージェント
7月11日Kimi K21TパラメータMoEのオープンモデル
7月14日Kiro発表 / Windsurf騒動AWS製AI IDE / CognitionがWindsurf買収
8月5日Claude Opus 4.1 / gpt-ossOpenAIが6年ぶりのオープンウェイト公開
8月7日GPT-5公開ChatGPT標準モデルに
9月29日Claude Sonnet 4.5SWE-bench 77.2%
10月15日Claude Haiku 4.5Sonnet 4相当の高速モデル
10月29日Cursor 2.0 / Composer自社フロンティアモデルでエージェントUIに刷新
11月12日GPT-5.1動的思考時間
11月17日Grok 4.1 / Kiro GALMArenaテキスト部門1位 / 一般提供開始
11月18日Gemini 3 Pro / AntigravityLMArena 1位、Google製エージェントIDE
11月19日GPT-5.1-Codex-Max24時間超タスク対応
11月24日Claude Opus 4.5SWE-bench 80.9%
12月9日MCPをAAIFに寄贈Linux Foundation傘下で標準化
12月11日GPT-5.2Instant/Thinking/Pro、GDPval SOTA
12月17日Gemini 3 Flash2.5 Pro超えの性能を低価格で
12月18日GPT-5.2-Codexエージェンティックコーディング最適化

2026年

日付イベント概要
1月14日OpenAI×Cerebras大型契約高速推論向けに750MW、$10B超
2月2日SpaceXがxAIを買収全株式交換、合算評価$1.25T
2月5日Claude Opus 4.6 / GPT-5.3-Codexアダプティブ思考 / Codex系とGPT系の統合
2月12日Gemini 3 Deep Think刷新 / Codex-SparkARC-AGI-2 84.6% / 1,000tok/s超の高速推論
2月16日Qwen3.5ネイティブマルチモーダルのオープンモデル
2月17日Claude Sonnet 4.6Free/Proのデフォルトモデルに
2月19日Gemini 3.1 ProARC-AGI-2で3 Proの2倍超
3月5日GPT-5.4OpenAI初の1Mトークンコンテキスト
3月19日Cursor Composer 2長期タスクRLで大幅性能向上
3月24日Sora終了発表収益性を理由にアプリ/API終了へ
3月31日Gemma 4推論・エージェント特化のオープンモデル
4月7日Project GlasswingClaude Mythos Previewで脆弱性を数千件発見
4月16日Claude Opus 4.7SWE-bench 87.6%、新トークナイザー
4月23日GPT-5.5Terminal-Bench 82.7%
4月24日DeepSeek V4プレビュー1.6Tパラメータ、1Mコンテキスト
5月18日Cursor Composer 2.5長時間タスクの持続性を強化
5月19日Gemini 3.5 Flash GA / Antigravity 2.0Google I/O 2026、Gemini CLI統合を発表
5月28日Claude Opus 4.8並列サブエージェント、Fastモード
6月9日Claude Fable 5 / Mythos 5初のMythosクラス。Claude 5世代の登場
6月16日SpaceXがCursor買収合意$60B、全株式交換(Q3クローズ予定)
6月30日Claude Sonnet 5Free/Proの新デフォルト、導入価格$2/$10
7月8日Grok 4.5「Opus級」を掲げるコーディング特化
7月9日GPT-5.6ファミリー / ChatGPT WorkSol/Terra/Luna、長時間タスクエージェント

Anthropic (Claude)

2026年のAnthropicはモデル更新のペースが際立って速く、半年でOpus 4.6→4.7→4.8→Fable 5と4世代が登場した。

モデルリリース日SWE-bench Verified特徴
Opus 4.52025年11月24日80.9%シンキング標準搭載
Opus 4.62026年2月5日約77〜81%アダプティブ思考、effort制御、1Mコンテキスト
Sonnet 4.62026年2月17日76.3%Free/Proのデフォルトに
Opus 4.72026年4月16日87.6%新トークナイザー、高解像度ビジョン
Opus 4.82026年5月28日88.6%並列サブエージェント、Fastモード(2.5倍速)
Fable 5 / Mythos 52026年6月9日95%(集計値)初のMythosクラス、$10/$50 per MTok
Sonnet 52026年6月30日-導入価格$2/$10(〜8月末)、新デフォルト

※SWE-bench Verifiedは各社発表値・サードパーティ集計の混在。Opus 4.6は測定条件により数値が異なる。

Claude Fable 5 / Mythos 5 — Claude 5世代

2026年6月9日、Anthropicは従来のOpusの上位に位置づけられる「Mythosクラス」のモデルとしてClaude Fable 5とClaude Mythos 5を発表。
Fable 5は安全対策を追加した一般提供版、Mythos 5は承認組織限定(Project Glasswing経由)という二本立てになっている。[※]

発表直後の6月12日に米政府の輸出規制対象となり提供が一時制限されたが、6月30日に解除され、7月1日からグローバル展開が再開された。[※]

Project Glasswing

2026年4月7日発表。
未公開フロンティアモデル(Claude Mythos Preview)を使い、主要OS・ブラウザからゼロデイ脆弱性を数千件発見したという防御的セキュリティプロジェクト。
AWS、Apple、Google、Microsoft、NVIDIAなどがパートナーに名を連ね、6月には15か国以上・150組織超の重要インフラ事業者に拡大した。[※]

Claude Code / Cowork

Claude Codeは2025年2月のリサーチプレビューから約10か月でランレート収益$1Bに到達し、AnthropicはJavaScriptランタイムのBunを買収した。[※]
2026年は複数インスタンスを並列実行する「エージェントチーム」(2月)、ローカルフォルダに直接アクセスするエージェント型ワークスペース「Claude Cowork」(1月プレビュー→4月GA)など、エージェントの並列化・非同期化が進んだ。


OpenAI (GPT)

2026年のOpenAIはコーディングエージェント(Codex)系と汎用系の2ライン体制でリリースを重ね、7月のGPT-5.6で命名体系を刷新した。

モデルリリース日特徴
GPT-5.2 / 5.2-Codex2025年12月11日 / 18日GDPval SOTA / コーディング最適化
GPT-5.3-Codex2026年2月5日Codex系とGPT系の学習スタック統合、SWE-Bench Pro 56.8%
GPT-5.3-Codex-Spark2026年2月12日Cerebras上で1,000トークン/秒超
GPT-5.42026年3月5日OpenAI初の1Mトークンコンテキスト
GPT-5.52026年4月23日Terminal-Bench 2.0で82.7%
GPT-5.6 (Sol/Terra/Luna)2026年7月9日Sol=フラッグシップ、Terra=中位、Luna=最速・最安

GPT-5.6は当初、政府の安全評価要請を受けて6月26日に「Sol」の限定プレビューとして段階公開され、7月9日に3モデル揃って一般公開された。
Terminal-Bench 2.1でSol 88.8%、コーディングでの大幅なトークン効率化を掲げている。[※]

モデル以外の動きも大きい。

  • Sora終了(3月24日発表): 収益性を理由に動画生成アプリ/APIの終了を決定[※]
  • ChatGPT Pro $100プラン(4月9日): $20と$200の中間層を新設
  • IPO非公開申請(6月発表): 直近評価額$852B、最短2026年Q4上場観測[※]
  • ChatGPT Work(7月9日): 接続アプリを横断して数時間規模のタスクを完遂するエージェント。同日にAIブラウザ「Atlas」の終了も発表

Google (Gemini)

モデル・製品リリース日特徴
Gemini 3 Pro / Antigravity2025年11月18日LMArena 1位 / エージェントIDE
Gemini 3 Flash2025年12月17日2.5 Pro超えを低価格で
Gemini 3 Deep Think刷新2026年2月12日ARC-AGI-2 84.6%、IMO金メダル水準
Gemini 3.1 Pro2026年2月19日ARC-AGI-2 77.1%(3 Proの2倍超)
Nano Banana 22026年2月26日画像生成、Text-to-Imageアリーナ首位
Gemini 3.5 Flash GA2026年5月19日エージェント・コーディングの主力、$1.50/$9
Gemini 3.5 Pro(プレビュー中)2Mコンテキスト+Deep Think統合を予告、GAは延期中

2026年5月19日のGoogle I/O 2026では、Gemini 3.5 Flash GAと同時にAntigravity 2.0(デスクトップアプリ+CLI+SDK)を発表。
個人向けGemini CLIはAntigravity CLIへの統合が告知され、6月18日に提供を終了した。[※]

サブスクリプションも改定され、Google AI Ultraは$99.99(Proの5倍枠)と$199.99(20倍枠、$249.99から値下げ)の2階層になった。[※]


xAI (Grok)

2023年7月設立。
設立4か月でGrok-1を出して以降、モデル更新と企業再編の両面で動きが激しい。

日付イベント概要
2023年11月3日Grok発表X Premium+向けベータ
2024年3月17日Grok-1オープンソース化Apache 2.0、314B MoE
2024年8月Grok-2画像生成対応
2025年2月17日Grok 3Grok 2の10倍の計算量、Thinkモード
2025年3月28日xAIがXを買収全株式交換
2025年7月9日Grok 4 / 4 HeavyマルチエージェントのHeavy版、$300/月プラン新設
2025年9月19日Grok 4 Fast2Mコンテキスト、$0.20/$0.50の低価格
2025年11月17日Grok 4.1LMArenaテキスト部門1位、幻覚を約1/3に
2026年2月2日SpaceXがxAIを買収合算評価$1.25T、軌道上データセンター構想
2026年2〜3月Grok 4.20 Beta4体の専門エージェント並列構成
2026年4月Grok 4.3動画理解、ドキュメント直接生成
2026年5月Grok BuildxAI初のターミナル型コーディングエージェント
2026年6月16日SpaceXがCursor買収合意$60B(Q3クローズ予定)
2026年7月8日Grok 4.5「Opus級だがより速く安い」、$2/$6 per MTok

Grok 4.5は1.5Tパラメータ基盤で、買収合意したCursorの実開発セッションデータで訓練されたとされる。[※]
一方、Grok 5は延期が続き2026年7月時点で未リリース。
インフラ面では、メンフィスのColossusがギガワット級のColossus 2へ拡張中で、最終的に100万GPU構想を掲げる。[※]


Cursor (Composer)

VS CodeフォークのAI IDEとして始まったCursorは、2025年に自社フロンティアモデル「Composer」へ舵を切り、2026年にはSpaceXによる買収合意まで至った。

日付イベント概要
2022年Anysphere創業MIT出身の4人が設立
2023年3月Cursor公開VS CodeフォークのAIエディタ
2025年6月4日Cursor 1.0Bugbot、Background Agent一般提供
2025年10月29日Cursor 2.0 / Composer自社モデルデビュー、最大8並列エージェント
2026年2月9日Composer 1.5RLステップを従来比20倍に
2026年3月19日Composer 2Terminal-Bench 61.7(1.5比+13.8pt)
2026年5月18日Composer 2.5長時間タスクの持続性を強化
2026年6月16日SpaceXが買収合意$60B、全株式交換

Composerは「同等知能のモデル比4倍高速」を掲げるエージェント特化モデルで、API価格は$0.50/$2.50 per MTokと最安値帯。[※]
会社としても2025年1月にARR $100M→2026年半ばに年換算$4B規模と急成長し、評価額は2025年11月の$29.3Bから買収合意時の$60Bまで駆け上がった。[※]


ローカルLLM・オープンウェイトモデル

クローズドモデルの陰で、手元のマシンやオンプレで動かせるオープンウェイトモデルも急速に進化している。

流れをつくった出来事

  • 2023年: Llama 2(7月)とMistral 7B(9月)が「ローカルで動く実用LLM」を確立
  • 2024年: Gemma登場(2月)、Llama 3.1 405B(7月)が初のフロンティア級オープンに
  • 2025年1月: DeepSeek-R1がo1級推論をMITライセンスで公開。NVIDIA株が1日で約17%下落する「DeepSeekショック」に[※]
  • 2025年: Qwen3(4月)、Kimi K2(7月)、gpt-oss(8月)と続き、中国勢+OpenAIの参入で層が厚くなる
  • 2026年: Qwen3.5(2月)、Gemma 4(3月)、DeepSeek V4プレビュー(4月)など、フロンティアとの差が「1世代」まで縮小

主要オープンモデル(2026年7月時点)

モデル開発元サイズ(総/活性)ライセンス
DeepSeek V4 (Pro/Flash)DeepSeek1.6T / 284B、1MコンテキストMIT
Qwen3.5Alibaba397B/17B活性(マルチモーダル)Apache 2.0
Kimi K2.5 / K2.7 CodeMoonshot AI約1T/32B活性修正MIT
GLM-5 / 5.2Zhipu AI1T/32B活性MIT系
Gemma 4GoogleE2B〜31B(全サイズ画像・動画入力)Apache 2.0
gpt-ossOpenAI120B/20B(16GBメモリで動作)Apache 2.0
Mistral Large 3Mistral AI675B/41B活性Apache 2.0
Llama 4 Scout/MaverickMeta109B/400B(A17B)Llamaライセンス

オープン vs クローズドの現在地

Epoch AIの分析では、オープンモデルはクローズドのSOTAに平均3〜4か月遅れで追随している。[※]
コーディング系ベンチマークでは2〜3ポイント差まで縮小した一方、出力トークン価格は6〜7倍安く、OpenRouter上では中国系オープンモデル(DeepSeek/Qwen/Kimi/GLM等)が流通トークンの45%超を占めるまでになった。[※]

なお、オープンの旗手だったMetaはSuperintelligence Labs再編(2025年)以降クローズド路線に傾いており、「プロプライエタリ先行+縮小版を後日オープン化」という方針が報じられている。

ローカル実行環境

実行環境は Ollama / LM Studio / llama.cpp / vLLM / MLX(Apple Silicon)の5つに整理されてきた。
個人利用はOllamaかLM Studio、基盤はllama.cpp、本番の同時アクセス用途はvLLMという住み分けが定着している。


AI開発ツール

エージェント型コーディングツールは2026年、買収・再編と課金体系の見直しが同時進行した。

ツールベンダー形態個人向け料金備考
CursorAnysphere(SpaceXが買収手続き中)IDE無料〜Ultra $200/月自社モデルComposer 2.5
Claude CodeAnthropicCLI/デスクトップ/WebPro $20〜Max $200に同梱ランレート収益$1B
CodexOpenAICLI/IDE/クラウドChatGPT Plus/Proに同梱サブエージェント6並列
GitHub CopilotMicrosoft拡張+エージェントFree〜Max $100/月2026年6月からAI Credits制
KiroAWSIDE+CLIFree〜Power $200/月スペック駆動開発、2025年11月GA
AntigravityGoogleIDE+CLI無料(パブリックプレビュー)Google AIサブスク連動
Devin DesktopCognitionIDE+クラウドPro $20/月〜旧Windsurf(2026年6月リブランド)
ClineOSSVS Code拡張無料(API実費)500万+インストール

主な変化を挙げると:

  • Windsurf → Devin Desktop: 2025年7月のGoogle acquihire→Cognition買収を経て、2026年6月に「Devin Desktop」へリブランド。旧エージェント「Cascade」は7月にEOL[※]
  • GitHub Copilot: 2026年6月にpremium request制を廃止し、USD建ての「GitHub AI Credits」に移行。Pro+ $39 / Max $100の上位プランを新設[※]
  • Gemini CLI: 個人向け提供を終了し、Antigravity CLIへ統合(2026年6月)

MCP(Model Context Protocol)

2024年11月にAnthropicが発表した、LLMと外部ツール・データソースを接続するオープンプロトコル。
2025年3月にOpenAIが採用し、同年12月にはLinux Foundation傘下のAgentic AI Foundation(AAIF)へ寄贈された。
SDKの月間ダウンロードは9,700万、公開MCPサーバーは1万を超え、事実上の業界標準になっている。[※]


ベンチマークで見る進化

主要ベンチマーク解説

ベンチマーク評価対象具体例
SWE-bench Verified実バグ修正(Python)GitHubの実際のissue/PRを解決できるか
SWE-bench Pro実バグ修正(多言語)より実務的で汚染耐性あり
Terminal-Benchターミナル操作CLI環境での実タスク遂行
GPQA Diamond博士レベル科学問題量子力学、有機化学などの専門問題
ARC-AGI-2新規問題解決能力未知のパターン認識・抽象推論
Humanity’s Last Exam最難関の学際問題専門家が「最後の試験」として作問
GDPval知識労働タスク44職種のプロフェッショナルタスク
LMArena人間の選好ブラインド対決のEloレーティング

MMLUやHumanEvalといった初期の定番ベンチマークは飽和し、現在は上記のようなエージェント系・最難関系ベンチマークが主戦場になっている。

スコアの推移(SWE-bench Verified)

代表モデルSWE-bench Verified
2023GPT-412%
2024Claude 3.5 Sonnet49%
2025Claude Opus 4.580.9%
2026Claude Opus 4.7〜Fable 587.6〜95%(公称)

2023年に12%だった実バグ修正能力が、3年で人間のエンジニア顔負けの水準に到達した。
ただし高スコア帯では測定条件(effort設定、並列試行数など)の影響が大きく、単純比較は難しくなっている。

注意点

  • ベンチマークスコアは各社発表値・サードパーティ集計が混在しており、測定条件により数値が変わります
  • 実際の業務での有用性とベンチマークスコアは必ずしも一致しません

料金比較(2026年7月時点)

消費者向けサブスクリプション

サービス無料標準中間最上位
ChatGPTあり$20/月(Plus)$100/月(Pro)$200/月(Pro)
Claudeあり$20/月(Pro)$100/月(Max 5x)$200/月(Max 20x)
Geminiあり$19.99/月(AI Pro)$99.99/月(AI Ultra)$199.99/月(AI Ultra上位)
Grokあり$30/月(SuperGrok)-$300/月(SuperGrok Heavy)

各社とも「$20標準 / $100前後の中間 / $200前後の最上位」という3層構造に収斂しつつ、コーディングエージェント(Claude Code、Codex等)をサブスクに同梱する形が定着した。

API料金(100万トークンあたり)

モデル入力出力備考
Claude Fable 5$10.00$50.00Mythosクラス
GPT-5.6 Sol$5.00$30.00OpenAIフラッグシップ
Claude Opus 4.8$5.00$25.00Fastモードは$10/$50
GPT-5.6 Terra$2.50$15.00中位モデル
Claude Sonnet 5$2.00$10.00導入価格(〜8月末)、以降$3/$15
Gemini 3.1 Pro$2.00$12.00プレビュー
Grok 4.5$2.00$6.00500Kコンテキスト
Gemini 3.5 Flash$1.50$9.00無料枠あり
GPT-5.6 Luna$1.00$6.00最速・最安ライン
Cursor Composer 2.5$0.50$2.50エージェント特化

出典: 各社公式料金ページ(AnthropicGooglexAIほか)。料金は変更されることがあります。


まとめ

ChatGPT公開からの流れをあらためて俯瞰すると:

  • 2022年: ChatGPT公開
  • 2023年: GPT-4、Claude、Llama 2 — 競争の幕開け
  • 2024年: Claude 3、GPT-4o、o1、MCP — 実用フェーズへ
  • 2025年: Claude Code、DeepSeek-R1、Gemini 3 — エージェントとオープンモデルの台頭
  • 2026年: Claude 5世代、GPT-5.6、SpaceX×xAI×Cursor — 業界再編とフロンティアの更新

モデル間の性能差が縮まる一方で、開発体験(エージェント、IDE、CLI)と資本の動きが主戦場になってきています。


参考資料

公式ソース

ベンチマーク・分析


更新履歴

  • 2026年7月13日: 2026年前半までの情報を反映。年表を2026年まで拡張し、xAI (Grok)、Cursor (Composer)、ローカルLLMのセクションを追加
  • 2025年12月25日: 公開