LLMの進化を振り返る 2022-2026 年表
2022年11月30日のChatGPT公開を「LLM元年」の起点として、主要LLMとAI開発ツールの進化を年表形式でまとめています。
日付は原則、各社の公式発表(現地時間)ベースです。
LLM年表(総覧)
2022年
| 日付 | イベント | 概要 |
|---|---|---|
| 11月30日 | ChatGPT公開 | GPT-3.5ベース、LLM時代の幕開け |
2023年
| 日付 | イベント | 概要 |
|---|---|---|
| 2月1日 | ChatGPT Plus発表 | 月額$20のプレミアムプラン |
| 2月6日 | Google Bard発表 | Geminiの前身 |
| 2月7日 | Bing Chat発表 | Microsoft参入、後のCopilotに |
| 3月 | Cursor公開 | VS CodeフォークのAIネイティブエディタ |
| 3月14日 | GPT-4公開 | マルチモーダル対応、大幅な性能向上 |
| 4月 | Anthropic Claude一般公開 | GPT-4の対抗馬として注目 |
| 7月12日 | xAI設立 | Elon MuskによるOpenAI対抗 |
| 7月18日 | Llama 2公開 | オープンウェイト、商用利用可 |
| 9月27日 | Mistral 7B | 小型ながら高性能、Apache 2.0 |
| 11月3日 | Grok発表 | X Premium+向けベータ |
| 11月6日 | GPT-4 Turbo / DevDay | 128Kコンテキスト、GPTs発表 |
| 12月6日 | Gemini 1.0発表 | Google DeepMindの次世代モデル |
| 12月11日 | Mixtral 8x7B | オープンMoEの先駆け |
2024年
| 日付 | イベント | 概要 |
|---|---|---|
| 1月10日 | GPT Store公開 | カスタムGPTのマーケットプレイス |
| 2月21日 | Gemma公開 | Googleのオープンモデル |
| 3月4日 | Claude 3ファミリー | Haiku/Sonnet/Opus、GPT-4超えを主張 |
| 3月17日 | Grok-1オープンソース化 | Apache 2.0、314B MoE |
| 4月18日 | Llama 3公開 | 8B/70Bパラメータ |
| 5月13日 | GPT-4o公開 | マルチモーダル統合、高速化 |
| 6月20日 | Claude 3.5 Sonnet | Claude 3 Opusを上回る性能 |
| 7月23日 | Llama 3.1 | 405Bで初の「フロンティア級」オープン |
| 8月 | Grok-2 | 画像生成対応 |
| 9月 | o1発表 | 推論特化モデルの登場 |
| 9月 | xAI Colossus稼働 | H100 10万基を122日で構築 |
| 9月19日 | Qwen 2.5 | ローカルLLMの定番シリーズに |
| 10月22日 | Claude 3.5 Sonnet更新 | コーディング性能大幅向上 |
| 11月25日 | MCP発表 | LLMと外部ツールをつなぐ標準プロトコル |
| 12月 | ChatGPT Pro | 月額$200、o1無制限アクセス |
| 12月11日 | Gemini 2.0 Flash | 速度と性能の両立 |
| 12月26日 | DeepSeek-V3 | 低コスト学習の巨大MoE |
2025年
| 日付 | イベント | 概要 |
|---|---|---|
| 1月20日 | DeepSeek-R1公開 | o1級推論をMITライセンスで公開、市場に衝撃 |
| 2月17日 | Grok 3 | Thinkモード搭載、Arena初のElo 1400超え |
| 2月24日 | Claude 3.7 Sonnet / Claude Code | ハイブリッド推論+CLIエージェント(プレビュー) |
| 3月25日 | Gemini 2.5 Pro Experimental | 推論・コーディング強化 |
| 3月28日 | xAIがXを買収 | 持株会社に統合 |
| 4月5日 | Llama 4公開 | Scout/Maverick、評価は伸び悩む |
| 4月29日 | Qwen3公開 | ハイブリッド思考、Apache 2.0 |
| 5月22日 | Claude Opus 4 / Sonnet 4 | Claude Code一般提供、エージェント時代へ |
| 6月17日 | Gemini 2.5 Pro/Flash GA | 一般提供開始 |
| 6月25日 | Gemini CLI | オープンソースターミナルツール |
| 7月9日 | Grok 4 / 4 Heavy | ネイティブツール使用、マルチエージェント |
| 7月11日 | Kimi K2 | 1TパラメータMoEのオープンモデル |
| 7月14日 | Kiro発表 / Windsurf騒動 | AWS製AI IDE / CognitionがWindsurf買収 |
| 8月5日 | Claude Opus 4.1 / gpt-oss | OpenAIが6年ぶりのオープンウェイト公開 |
| 8月7日 | GPT-5公開 | ChatGPT標準モデルに |
| 9月29日 | Claude Sonnet 4.5 | SWE-bench 77.2% |
| 10月15日 | Claude Haiku 4.5 | Sonnet 4相当の高速モデル |
| 10月29日 | Cursor 2.0 / Composer | 自社フロンティアモデルでエージェントUIに刷新 |
| 11月12日 | GPT-5.1 | 動的思考時間 |
| 11月17日 | Grok 4.1 / Kiro GA | LMArenaテキスト部門1位 / 一般提供開始 |
| 11月18日 | Gemini 3 Pro / Antigravity | LMArena 1位、Google製エージェントIDE |
| 11月19日 | GPT-5.1-Codex-Max | 24時間超タスク対応 |
| 11月24日 | Claude Opus 4.5 | SWE-bench 80.9% |
| 12月9日 | MCPをAAIFに寄贈 | Linux Foundation傘下で標準化 |
| 12月11日 | GPT-5.2 | Instant/Thinking/Pro、GDPval SOTA |
| 12月17日 | Gemini 3 Flash | 2.5 Pro超えの性能を低価格で |
| 12月18日 | GPT-5.2-Codex | エージェンティックコーディング最適化 |
2026年
| 日付 | イベント | 概要 |
|---|---|---|
| 1月14日 | OpenAI×Cerebras大型契約 | 高速推論向けに750MW、$10B超 |
| 2月2日 | SpaceXがxAIを買収 | 全株式交換、合算評価$1.25T |
| 2月5日 | Claude Opus 4.6 / GPT-5.3-Codex | アダプティブ思考 / Codex系とGPT系の統合 |
| 2月12日 | Gemini 3 Deep Think刷新 / Codex-Spark | ARC-AGI-2 84.6% / 1,000tok/s超の高速推論 |
| 2月16日 | Qwen3.5 | ネイティブマルチモーダルのオープンモデル |
| 2月17日 | Claude Sonnet 4.6 | Free/Proのデフォルトモデルに |
| 2月19日 | Gemini 3.1 Pro | ARC-AGI-2で3 Proの2倍超 |
| 3月5日 | GPT-5.4 | OpenAI初の1Mトークンコンテキスト |
| 3月19日 | Cursor Composer 2 | 長期タスクRLで大幅性能向上 |
| 3月24日 | Sora終了発表 | 収益性を理由にアプリ/API終了へ |
| 3月31日 | Gemma 4 | 推論・エージェント特化のオープンモデル |
| 4月7日 | Project Glasswing | Claude Mythos Previewで脆弱性を数千件発見 |
| 4月16日 | Claude Opus 4.7 | SWE-bench 87.6%、新トークナイザー |
| 4月23日 | GPT-5.5 | Terminal-Bench 82.7% |
| 4月24日 | DeepSeek V4プレビュー | 1.6Tパラメータ、1Mコンテキスト |
| 5月18日 | Cursor Composer 2.5 | 長時間タスクの持続性を強化 |
| 5月19日 | Gemini 3.5 Flash GA / Antigravity 2.0 | Google I/O 2026、Gemini CLI統合を発表 |
| 5月28日 | Claude Opus 4.8 | 並列サブエージェント、Fastモード |
| 6月9日 | Claude Fable 5 / Mythos 5 | 初のMythosクラス。Claude 5世代の登場 |
| 6月16日 | SpaceXがCursor買収合意 | $60B、全株式交換(Q3クローズ予定) |
| 6月30日 | Claude Sonnet 5 | Free/Proの新デフォルト、導入価格$2/$10 |
| 7月8日 | Grok 4.5 | 「Opus級」を掲げるコーディング特化 |
| 7月9日 | GPT-5.6ファミリー / ChatGPT Work | Sol/Terra/Luna、長時間タスクエージェント |
Anthropic (Claude)
2026年のAnthropicはモデル更新のペースが際立って速く、半年でOpus 4.6→4.7→4.8→Fable 5と4世代が登場した。
| モデル | リリース日 | SWE-bench Verified | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Opus 4.5 | 2025年11月24日 | 80.9% | シンキング標準搭載 |
| Opus 4.6 | 2026年2月5日 | 約77〜81% | アダプティブ思考、effort制御、1Mコンテキスト |
| Sonnet 4.6 | 2026年2月17日 | 76.3% | Free/Proのデフォルトに |
| Opus 4.7 | 2026年4月16日 | 87.6% | 新トークナイザー、高解像度ビジョン |
| Opus 4.8 | 2026年5月28日 | 88.6% | 並列サブエージェント、Fastモード(2.5倍速) |
| Fable 5 / Mythos 5 | 2026年6月9日 | 95%(集計値) | 初のMythosクラス、$10/$50 per MTok |
| Sonnet 5 | 2026年6月30日 | - | 導入価格$2/$10(〜8月末)、新デフォルト |
※SWE-bench Verifiedは各社発表値・サードパーティ集計の混在。Opus 4.6は測定条件により数値が異なる。
Claude Fable 5 / Mythos 5 — Claude 5世代
2026年6月9日、Anthropicは従来のOpusの上位に位置づけられる「Mythosクラス」のモデルとしてClaude Fable 5とClaude Mythos 5を発表。
Fable 5は安全対策を追加した一般提供版、Mythos 5は承認組織限定(Project Glasswing経由)という二本立てになっている。[※]
発表直後の6月12日に米政府の輸出規制対象となり提供が一時制限されたが、6月30日に解除され、7月1日からグローバル展開が再開された。[※]
Project Glasswing
2026年4月7日発表。
未公開フロンティアモデル(Claude Mythos Preview)を使い、主要OS・ブラウザからゼロデイ脆弱性を数千件発見したという防御的セキュリティプロジェクト。
AWS、Apple、Google、Microsoft、NVIDIAなどがパートナーに名を連ね、6月には15か国以上・150組織超の重要インフラ事業者に拡大した。[※]
Claude Code / Cowork
Claude Codeは2025年2月のリサーチプレビューから約10か月でランレート収益$1Bに到達し、AnthropicはJavaScriptランタイムのBunを買収した。[※]
2026年は複数インスタンスを並列実行する「エージェントチーム」(2月)、ローカルフォルダに直接アクセスするエージェント型ワークスペース「Claude Cowork」(1月プレビュー→4月GA)など、エージェントの並列化・非同期化が進んだ。
OpenAI (GPT)
2026年のOpenAIはコーディングエージェント(Codex)系と汎用系の2ライン体制でリリースを重ね、7月のGPT-5.6で命名体系を刷新した。
| モデル | リリース日 | 特徴 |
|---|---|---|
| GPT-5.2 / 5.2-Codex | 2025年12月11日 / 18日 | GDPval SOTA / コーディング最適化 |
| GPT-5.3-Codex | 2026年2月5日 | Codex系とGPT系の学習スタック統合、SWE-Bench Pro 56.8% |
| GPT-5.3-Codex-Spark | 2026年2月12日 | Cerebras上で1,000トークン/秒超 |
| GPT-5.4 | 2026年3月5日 | OpenAI初の1Mトークンコンテキスト |
| GPT-5.5 | 2026年4月23日 | Terminal-Bench 2.0で82.7% |
| GPT-5.6 (Sol/Terra/Luna) | 2026年7月9日 | Sol=フラッグシップ、Terra=中位、Luna=最速・最安 |
GPT-5.6は当初、政府の安全評価要請を受けて6月26日に「Sol」の限定プレビューとして段階公開され、7月9日に3モデル揃って一般公開された。
Terminal-Bench 2.1でSol 88.8%、コーディングでの大幅なトークン効率化を掲げている。[※]
モデル以外の動きも大きい。
- Sora終了(3月24日発表): 収益性を理由に動画生成アプリ/APIの終了を決定[※]
- ChatGPT Pro $100プラン(4月9日): $20と$200の中間層を新設
- IPO非公開申請(6月発表): 直近評価額$852B、最短2026年Q4上場観測[※]
- ChatGPT Work(7月9日): 接続アプリを横断して数時間規模のタスクを完遂するエージェント。同日にAIブラウザ「Atlas」の終了も発表
Google (Gemini)
| モデル・製品 | リリース日 | 特徴 |
|---|---|---|
| Gemini 3 Pro / Antigravity | 2025年11月18日 | LMArena 1位 / エージェントIDE |
| Gemini 3 Flash | 2025年12月17日 | 2.5 Pro超えを低価格で |
| Gemini 3 Deep Think刷新 | 2026年2月12日 | ARC-AGI-2 84.6%、IMO金メダル水準 |
| Gemini 3.1 Pro | 2026年2月19日 | ARC-AGI-2 77.1%(3 Proの2倍超) |
| Nano Banana 2 | 2026年2月26日 | 画像生成、Text-to-Imageアリーナ首位 |
| Gemini 3.5 Flash GA | 2026年5月19日 | エージェント・コーディングの主力、$1.50/$9 |
| Gemini 3.5 Pro | (プレビュー中) | 2Mコンテキスト+Deep Think統合を予告、GAは延期中 |
2026年5月19日のGoogle I/O 2026では、Gemini 3.5 Flash GAと同時にAntigravity 2.0(デスクトップアプリ+CLI+SDK)を発表。
個人向けGemini CLIはAntigravity CLIへの統合が告知され、6月18日に提供を終了した。[※]
サブスクリプションも改定され、Google AI Ultraは$99.99(Proの5倍枠)と$199.99(20倍枠、$249.99から値下げ)の2階層になった。[※]
xAI (Grok)
2023年7月設立。
設立4か月でGrok-1を出して以降、モデル更新と企業再編の両面で動きが激しい。
| 日付 | イベント | 概要 |
|---|---|---|
| 2023年11月3日 | Grok発表 | X Premium+向けベータ |
| 2024年3月17日 | Grok-1オープンソース化 | Apache 2.0、314B MoE |
| 2024年8月 | Grok-2 | 画像生成対応 |
| 2025年2月17日 | Grok 3 | Grok 2の10倍の計算量、Thinkモード |
| 2025年3月28日 | xAIがXを買収 | 全株式交換 |
| 2025年7月9日 | Grok 4 / 4 Heavy | マルチエージェントのHeavy版、$300/月プラン新設 |
| 2025年9月19日 | Grok 4 Fast | 2Mコンテキスト、$0.20/$0.50の低価格 |
| 2025年11月17日 | Grok 4.1 | LMArenaテキスト部門1位、幻覚を約1/3に |
| 2026年2月2日 | SpaceXがxAIを買収 | 合算評価$1.25T、軌道上データセンター構想 |
| 2026年2〜3月 | Grok 4.20 Beta | 4体の専門エージェント並列構成 |
| 2026年4月 | Grok 4.3 | 動画理解、ドキュメント直接生成 |
| 2026年5月 | Grok Build | xAI初のターミナル型コーディングエージェント |
| 2026年6月16日 | SpaceXがCursor買収合意 | $60B(Q3クローズ予定) |
| 2026年7月8日 | Grok 4.5 | 「Opus級だがより速く安い」、$2/$6 per MTok |
Grok 4.5は1.5Tパラメータ基盤で、買収合意したCursorの実開発セッションデータで訓練されたとされる。[※]
一方、Grok 5は延期が続き2026年7月時点で未リリース。
インフラ面では、メンフィスのColossusがギガワット級のColossus 2へ拡張中で、最終的に100万GPU構想を掲げる。[※]
Cursor (Composer)
VS CodeフォークのAI IDEとして始まったCursorは、2025年に自社フロンティアモデル「Composer」へ舵を切り、2026年にはSpaceXによる買収合意まで至った。
| 日付 | イベント | 概要 |
|---|---|---|
| 2022年 | Anysphere創業 | MIT出身の4人が設立 |
| 2023年3月 | Cursor公開 | VS CodeフォークのAIエディタ |
| 2025年6月4日 | Cursor 1.0 | Bugbot、Background Agent一般提供 |
| 2025年10月29日 | Cursor 2.0 / Composer | 自社モデルデビュー、最大8並列エージェント |
| 2026年2月9日 | Composer 1.5 | RLステップを従来比20倍に |
| 2026年3月19日 | Composer 2 | Terminal-Bench 61.7(1.5比+13.8pt) |
| 2026年5月18日 | Composer 2.5 | 長時間タスクの持続性を強化 |
| 2026年6月16日 | SpaceXが買収合意 | $60B、全株式交換 |
Composerは「同等知能のモデル比4倍高速」を掲げるエージェント特化モデルで、API価格は$0.50/$2.50 per MTokと最安値帯。[※]
会社としても2025年1月にARR $100M→2026年半ばに年換算$4B規模と急成長し、評価額は2025年11月の$29.3Bから買収合意時の$60Bまで駆け上がった。[※]
ローカルLLM・オープンウェイトモデル
クローズドモデルの陰で、手元のマシンやオンプレで動かせるオープンウェイトモデルも急速に進化している。
流れをつくった出来事
- 2023年: Llama 2(7月)とMistral 7B(9月)が「ローカルで動く実用LLM」を確立
- 2024年: Gemma登場(2月)、Llama 3.1 405B(7月)が初のフロンティア級オープンに
- 2025年1月: DeepSeek-R1がo1級推論をMITライセンスで公開。NVIDIA株が1日で約17%下落する「DeepSeekショック」に[※]
- 2025年: Qwen3(4月)、Kimi K2(7月)、gpt-oss(8月)と続き、中国勢+OpenAIの参入で層が厚くなる
- 2026年: Qwen3.5(2月)、Gemma 4(3月)、DeepSeek V4プレビュー(4月)など、フロンティアとの差が「1世代」まで縮小
主要オープンモデル(2026年7月時点)
| モデル | 開発元 | サイズ(総/活性) | ライセンス |
|---|---|---|---|
| DeepSeek V4 (Pro/Flash) | DeepSeek | 1.6T / 284B、1Mコンテキスト | MIT |
| Qwen3.5 | Alibaba | 397B/17B活性(マルチモーダル) | Apache 2.0 |
| Kimi K2.5 / K2.7 Code | Moonshot AI | 約1T/32B活性 | 修正MIT |
| GLM-5 / 5.2 | Zhipu AI | 1T/32B活性 | MIT系 |
| Gemma 4 | E2B〜31B(全サイズ画像・動画入力) | Apache 2.0 | |
| gpt-oss | OpenAI | 120B/20B(16GBメモリで動作) | Apache 2.0 |
| Mistral Large 3 | Mistral AI | 675B/41B活性 | Apache 2.0 |
| Llama 4 Scout/Maverick | Meta | 109B/400B(A17B) | Llamaライセンス |
オープン vs クローズドの現在地
Epoch AIの分析では、オープンモデルはクローズドのSOTAに平均3〜4か月遅れで追随している。[※]
コーディング系ベンチマークでは2〜3ポイント差まで縮小した一方、出力トークン価格は6〜7倍安く、OpenRouter上では中国系オープンモデル(DeepSeek/Qwen/Kimi/GLM等)が流通トークンの45%超を占めるまでになった。[※]
なお、オープンの旗手だったMetaはSuperintelligence Labs再編(2025年)以降クローズド路線に傾いており、「プロプライエタリ先行+縮小版を後日オープン化」という方針が報じられている。
ローカル実行環境
実行環境は Ollama / LM Studio / llama.cpp / vLLM / MLX(Apple Silicon)の5つに整理されてきた。
個人利用はOllamaかLM Studio、基盤はllama.cpp、本番の同時アクセス用途はvLLMという住み分けが定着している。
AI開発ツール
エージェント型コーディングツールは2026年、買収・再編と課金体系の見直しが同時進行した。
| ツール | ベンダー | 形態 | 個人向け料金 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Cursor | Anysphere(SpaceXが買収手続き中) | IDE | 無料〜Ultra $200/月 | 自社モデルComposer 2.5 |
| Claude Code | Anthropic | CLI/デスクトップ/Web | Pro $20〜Max $200に同梱 | ランレート収益$1B |
| Codex | OpenAI | CLI/IDE/クラウド | ChatGPT Plus/Proに同梱 | サブエージェント6並列 |
| GitHub Copilot | Microsoft | 拡張+エージェント | Free〜Max $100/月 | 2026年6月からAI Credits制 |
| Kiro | AWS | IDE+CLI | Free〜Power $200/月 | スペック駆動開発、2025年11月GA |
| Antigravity | IDE+CLI | 無料(パブリックプレビュー) | Google AIサブスク連動 | |
| Devin Desktop | Cognition | IDE+クラウド | Pro $20/月〜 | 旧Windsurf(2026年6月リブランド) |
| Cline | OSS | VS Code拡張 | 無料(API実費) | 500万+インストール |
主な変化を挙げると:
- Windsurf → Devin Desktop: 2025年7月のGoogle acquihire→Cognition買収を経て、2026年6月に「Devin Desktop」へリブランド。旧エージェント「Cascade」は7月にEOL[※]
- GitHub Copilot: 2026年6月にpremium request制を廃止し、USD建ての「GitHub AI Credits」に移行。Pro+ $39 / Max $100の上位プランを新設[※]
- Gemini CLI: 個人向け提供を終了し、Antigravity CLIへ統合(2026年6月)
MCP(Model Context Protocol)
2024年11月にAnthropicが発表した、LLMと外部ツール・データソースを接続するオープンプロトコル。
2025年3月にOpenAIが採用し、同年12月にはLinux Foundation傘下のAgentic AI Foundation(AAIF)へ寄贈された。
SDKの月間ダウンロードは9,700万、公開MCPサーバーは1万を超え、事実上の業界標準になっている。[※]
ベンチマークで見る進化
主要ベンチマーク解説
| ベンチマーク | 評価対象 | 具体例 |
|---|---|---|
| SWE-bench Verified | 実バグ修正(Python) | GitHubの実際のissue/PRを解決できるか |
| SWE-bench Pro | 実バグ修正(多言語) | より実務的で汚染耐性あり |
| Terminal-Bench | ターミナル操作 | CLI環境での実タスク遂行 |
| GPQA Diamond | 博士レベル科学問題 | 量子力学、有機化学などの専門問題 |
| ARC-AGI-2 | 新規問題解決能力 | 未知のパターン認識・抽象推論 |
| Humanity’s Last Exam | 最難関の学際問題 | 専門家が「最後の試験」として作問 |
| GDPval | 知識労働タスク | 44職種のプロフェッショナルタスク |
| LMArena | 人間の選好 | ブラインド対決のEloレーティング |
MMLUやHumanEvalといった初期の定番ベンチマークは飽和し、現在は上記のようなエージェント系・最難関系ベンチマークが主戦場になっている。
スコアの推移(SWE-bench Verified)
| 年 | 代表モデル | SWE-bench Verified |
|---|---|---|
| 2023 | GPT-4 | 12% |
| 2024 | Claude 3.5 Sonnet | 49% |
| 2025 | Claude Opus 4.5 | 80.9% |
| 2026 | Claude Opus 4.7〜Fable 5 | 87.6〜95%(公称) |
2023年に12%だった実バグ修正能力が、3年で人間のエンジニア顔負けの水準に到達した。
ただし高スコア帯では測定条件(effort設定、並列試行数など)の影響が大きく、単純比較は難しくなっている。
注意点
- ベンチマークスコアは各社発表値・サードパーティ集計が混在しており、測定条件により数値が変わります
- 実際の業務での有用性とベンチマークスコアは必ずしも一致しません
料金比較(2026年7月時点)
消費者向けサブスクリプション
| サービス | 無料 | 標準 | 中間 | 最上位 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | あり | $20/月(Plus) | $100/月(Pro) | $200/月(Pro) |
| Claude | あり | $20/月(Pro) | $100/月(Max 5x) | $200/月(Max 20x) |
| Gemini | あり | $19.99/月(AI Pro) | $99.99/月(AI Ultra) | $199.99/月(AI Ultra上位) |
| Grok | あり | $30/月(SuperGrok) | - | $300/月(SuperGrok Heavy) |
各社とも「$20標準 / $100前後の中間 / $200前後の最上位」という3層構造に収斂しつつ、コーディングエージェント(Claude Code、Codex等)をサブスクに同梱する形が定着した。
API料金(100万トークンあたり)
| モデル | 入力 | 出力 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Claude Fable 5 | $10.00 | $50.00 | Mythosクラス |
| GPT-5.6 Sol | $5.00 | $30.00 | OpenAIフラッグシップ |
| Claude Opus 4.8 | $5.00 | $25.00 | Fastモードは$10/$50 |
| GPT-5.6 Terra | $2.50 | $15.00 | 中位モデル |
| Claude Sonnet 5 | $2.00 | $10.00 | 導入価格(〜8月末)、以降$3/$15 |
| Gemini 3.1 Pro | $2.00 | $12.00 | プレビュー |
| Grok 4.5 | $2.00 | $6.00 | 500Kコンテキスト |
| Gemini 3.5 Flash | $1.50 | $9.00 | 無料枠あり |
| GPT-5.6 Luna | $1.00 | $6.00 | 最速・最安ライン |
| Cursor Composer 2.5 | $0.50 | $2.50 | エージェント特化 |
出典: 各社公式料金ページ(Anthropic、Google、xAIほか)。料金は変更されることがあります。
まとめ
ChatGPT公開からの流れをあらためて俯瞰すると:
- 2022年: ChatGPT公開
- 2023年: GPT-4、Claude、Llama 2 — 競争の幕開け
- 2024年: Claude 3、GPT-4o、o1、MCP — 実用フェーズへ
- 2025年: Claude Code、DeepSeek-R1、Gemini 3 — エージェントとオープンモデルの台頭
- 2026年: Claude 5世代、GPT-5.6、SpaceX×xAI×Cursor — 業界再編とフロンティアの更新
モデル間の性能差が縮まる一方で、開発体験(エージェント、IDE、CLI)と資本の動きが主戦場になってきています。
参考資料
公式ソース
ベンチマーク・分析
更新履歴
- 2026年7月13日: 2026年前半までの情報を反映。年表を2026年まで拡張し、xAI (Grok)、Cursor (Composer)、ローカルLLMのセクションを追加
- 2025年12月25日: 公開